*小児急性中耳炎診療ガイドライン(2013年版)参照
滲出性中耳炎は鼓膜の奥(中耳腔)に水(滲出液)が貯まる病気で、鼓膜の奥と鼻の奥(鼻咽頭)は耳管でつながっており、その耳管の機能障害(鼓膜の奥の換気が十分にできないこと)が中耳炎の原因の一つです。鼓膜の風邪などで鼻水が続いていると治りにくいので、鼻吸引やネブライザーの吸入、鼻の環境を良くするような薬(去痰剤、抗アレルギー剤、マクロライド系抗菌剤(製品名:クラリスなど)の投薬を行います。なかなかそれでも治らないこともあるのですが、中耳炎の悪化がなければ3ヶ月間は投薬治療などを行います。3ヶ月以上長引く場合は難聴や中耳炎の程度によって鼓膜にチューブを留置する治療を行ったりします。