小児の中耳炎について

小児急性中耳炎について

夜中や休日に、こどもが耳をとっても痛がって泣き出しました。どうすればよいでしょうか?

夜中や休日に、こどもが耳をとっても痛がって泣き出しました。どうすればよいでしょうか?

  • お子様が、突然「耳が痛い」と訴えた場合、その原因は急性中耳炎が最も多いです。黄色い鼻汁がズルズルしているような時に、急に泣き出して、「耳が痛い」というのがよくみられる経過です。
  • まず子供用の解熱鎮痛薬(内服薬または座薬)で痛みをとって下さい。解熱鎮痛薬には解熱作用と鎮痛作用がありますので、高熱が出た場合と痛い場合の両方で必要最低限の量を使用して下さい。 
  • 夜中に強い耳の痛みを訴えられた場合、とりあえず解熱鎮痛剤で痛みをとり、翌日、耳鼻咽喉科を受診して下さい。

耳の穴から黄色い耳だれなどがでてきた場合、どうすればよいでしょうか?

耳の穴から黄色い耳だれなどがでてきた場合、どうすればよいでしょうか?

これは急性化膿性中耳炎で、鼓膜に自然にあながあいたと考えられます。鼓膜の奥(中耳腔)に貯留していた耳だれ(膿汁)が外にでると、痛みや発熱の原因が減り、痛みもおさまり、解熱します。ただし耳の痛みがなくなっても急性中耳炎が完全に治ったわけではありませんので、翌日に耳鼻咽喉科を受診して治療を受けましょう。

小児の急性中耳炎の治療について

  • 風邪などで鼻水が続いていると治りにくいので、鼻吸引やネブライザーの吸入、鼻の環境を良くするような薬(去痰剤、抗アレルギー剤の投薬を行います。抗菌剤の投与については重症度により異なります。軽症であれば抗菌剤投与の必要はありませんが、中等度以上の場合、抗菌剤投与が必要になります。内服開始から3-4日後に中耳炎の程度を判定し、投薬を続けるかどうかを見ていきます。
  • 鼻水が多い場合や耳だれがひどい場合、中耳炎の治りが悪い場合は鼻水や耳だれの菌の検査をして、適切な抗菌剤使用を検討していきます。
  • 小児の中耳炎の特徴として、小児は耳の機能が発達していないため、大人と比べ、中耳炎が長引くことが多いです。急性中耳炎の後に鼓膜の奥(中耳腔)に水が貯まる滲出性中耳炎になったり、完治せずに中耳炎を長引かせていると、のちに治りにくい中耳炎(真珠腫性中耳炎、癒着性中耳炎など)になることもあるのでご注意下さい。 

*小児急性中耳炎診療ガイドライン(2013年版)参照

小児滲出性中耳炎について

こどもの聞こえが悪い、大声でしゃべることが多いです。どうしてですか??

こどもの聞こえが悪い、大声でしゃべることが多いです。どうしてですか??

  • お子様が聞こえが悪かったり、大声でしゃべることが多かったり、耳をよく触る場合、気づかないうちに滲出性中耳炎になっていることがあります。特にお子様自身が難聴に気づくことも少ないので注意が必要です。
  • 滲出性中耳炎とは鼓膜の奥(中耳腔)に水(滲出液)が貯まり、難聴の原因となるが、耳痛や発熱のない中耳炎です。急性中耳炎の炎症の反応が無くなった後に水が貯まることが多いです。急性中耳炎に対して抗生剤治療を行っても2~4割の小児が滲出性中耳炎になっています(小児滲出性中耳炎診療ガイドライン2015年版参照)。

小児滲出性中耳炎の治療について

風邪などで鼻水が続いていると治りにくいので、鼻吸引やネブライザーの吸入、鼻の環境を良くするような薬(去痰剤、抗アレルギー剤、マクロライド系抗菌剤(製品名:クラリスなど)の投薬を行います。なかなかそれでも治らないこともあるのですが、中耳炎の悪化がなければ3ヶ月間は投薬治療などを行います。3ヶ月以上長引く場合は難聴や中耳炎の程度によって鼓膜にチューブを留置する治療を行ったりします。

滲出性中耳炎の症状はないのですが、通院の必要がありますか?

滲出性中耳炎の症状はないのですが、通院の必要がありますか?

滲出性中耳炎は痛みや熱などの症状も無いことが多いので、治療を続ける必要があるのか疑問に思われることもあると思います。自然に治る事も多い病気ですが、20人に1人は難治化し、難聴などの後遺症を残すことがあるので改善するまでは耳鼻咽喉科に通院をしましょう。

滲出性中耳炎がなかなか治りません。心配です。

滲出性中耳炎のお子様の中には治癒までに数ヶ月を要する方もいらっしゃいます。特に3歳未満や保育園に通園している集団保育のお子様は滲出性中耳炎になりやすく、長引いたりすることも多いですが、ほとんど治療で改善すると言われております。根気強く治療していきましょう。

自宅でできる滲出性中耳炎の治療法

  • 滲出性中耳炎は鼓膜の奥(中耳腔)に水(滲出液)が貯まる病気で、鼓膜の奥と鼻の奥(鼻咽頭)は耳管でつながっており、その耳管の機能障害(鼓膜の奥の換気が十分にできないこと)が中耳炎の原因の一つです。
  • 治療法の一つに耳管通気という鼓膜の奥の換気する方法があります。これを自宅でも行えるようにした自己耳管通気器具(オトヴェント)を1日3回以上使うことにより滲出性中耳炎の治療ができます。実際は鼻でバルーンを膨らませる耳管を開き、換気します。当院でも2,500円(税込)で販売しております。飛行機を乗ると耳がつまって、中耳炎になる方、ダイビングをしたいけど耳抜きが上手く出来ない方にも効果があります。

 *小児滲出性中耳炎診療ガイドライン(2015年版)参照

こちらより診察の予約ができます。

クリニック案内

医院名
ながしま耳鼻咽喉科クリニック
院長
永島 義久
住所
〒452-0942
愛知県清須市清洲田中町52
診療科目
耳鼻咽喉科
電話番号
052-408-0005